トゥモローランド メンズに何度か登場している〈spoken words project〉(以下スポークン)。
バンダナに始まりストール、オーダーキャンペーンの裏地。
そして今回ついに覚醒してしまいました。
やはりデザイナー飛田さんは凄いです!
今までやってくれていたことなんて、本当に飛田さんの中ではその才能の片鱗でしかなかったんだと改めて感じました。
まず何がすごいかと言うと、そのバリエーション。
今までは独特のタッチのグラフィックの要素であったり、水彩画の要素を盛り込んだものがメインで、それはそれでかなり異質なスポークンさんらしいものでした。
が、今回はお互いにやり取りも慣れてきて、依頼の仕方も明確なテーマは伝えつつ、そのイメージの広げ方は120%任せると言う絶妙なところに落ちました。
その結果が...
・圧巻の原画たち
・アトリエに入って原画に出会った瞬間。
立ち尽くす一同...言葉が出ません。
自分なんて、何にもできないちっぽけな人間でした。
※左からナックプラン中村さん、山本、冨士田、スポークン飛田さん。
中村さんはプリント屋さんで、過去のスポークンさんとの企画において正に縁の下の力持ち。
無知な僕らのそばに中村さんがいなかったら恐らく仕事になっていなかったでしょう。
・シルクスクリーンシリーズ
色の重なりなど、この迫力はシルクスクリーンならでは。
要するに1色ごとに版(型)を作り、ずれないように1枚ずつ手で上から丁寧に刷っていきます。
1色ずつ重ねるために、色と色が干渉しあってなんとも言えない深みが出ます。
・これなんて版画です。なかなか渋いです。
・そしてJAPAN。
・こちらはインクジェット。
ちなみにこれは折り紙を手でちぎって、下のベースに散りばめていっています。
実際の商品にはリアルなちぎった端の白い部分もあります。
・こちらはバティックの技術を応用したもの。
・このソリッドで緊張感のある絵は...
切り絵です。
・これはなんでしょう。ぐちゃぐちゃしています。
・これも凄いです。
鉛筆で気の遠くなるような書き込み。
僕も小学校の時にこういうことをやったような記憶があります。
子供のやることができる大人。
スカーフの生地はシルクツイルの16匁(もんめと読みます)。
匁が高いほど打ち込みの強い生地になります。
ちなみにエルメスは18匁。
最初は同じ匁でやろうとしましたが、巻きやすさと今回のプリントの色との相性などから最終的には16匁になりました。
いわゆるシルクと言ってもその内容はさまざまで、毎回国産にこだわっています。
理由として一番大きいのが水。
日本では軟水を使ってあらゆる工程が進められていきますが、よくある中国では硬水です。
この違いが生み出す決定的な差はシルクのタッチです。
硬水を使ったものの仕上がりが何とも硬い、カッシリとした手触りなのに対し、軟水を使ったものは今回のように独特のヌメリとともにふんわりとした仕上がりになっています。
素材の仕上げに対して、最終のフィニッシュである端の巻き方も徹底して手巻きです。
「千鳥巻き」と言う手巻きに近い機械巻きも選択肢としてなくはなかったのですが、やはり「最後のニュアンスはディテールに宿る」と言われるように、あくまでも手巻きにこだわりました。
こんなスカーフ、金輪際出てこないと思われます。
飛田さんは多摩美出身ですが、この唯我独尊の画風はその前の浪人時代に独学で学んだもののようです。
グラフィックから版画から切り絵からバティック...
縦横無尽に行き来する飛田さんでしか出せないオリジナリティと才能。
そこに日本の捺染の技術の高さを物語るナックプランの中村さんが入ったからこそできたスカーフたち、全6パターン。
このスカーフは、柄によって3~4のカラーバリエーションがあります。
本日からトゥモローランド メンズ取り扱いショップの一部で販売開始しています。
すべて¥18,900。
スポークンさんと中村さんと我々の共同作業でやってきたこの1年。
お互いがお互いのペースと相性が分かってきて、ようやくここまで辿りつけたなあと言う感じです。
今後もとんでもないものを作っていきたいと思います。
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